スーパーアスリート クロノインクス(1997)

●メーカー:ミズノ ●発売年:1997年
●定価:\20,000  ●キーワード:CAD設計、金属固定ピン、フランキー・フレデリクス

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1996年に直線専用スパイク「スーパーアスリート クロノ100」(クロノダッシュの前身)を出したミズノから、
1997年は200~400mにも対応したモデルとして発売。
一般発売はアシックスの名作「サイバーゼロ」と同じタイミングだった。

このスパイクですが、筆者にとっては渡り歩いた10足強のスパイクの中でも最強のスパイクでした。
多少の想い出補正があるかもしれないが、これ以上走りやすいスパイクは他に出会ったことがない。

特徴は「クロノ100」同様にCADでデザインされた金属固定ピン7本の配列とソールの形状。
クロノ100程ではないが前足部からヒールにかけて傾斜が強く、走っていて自然と足が前に出る。
特にロングスプリントの400mでは愛好者が多く、筆者も最後の直線では
この勝手に足が前に出る構造に助けられました。

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イメージだが、固定ピンの根元はソールが盛り上がっており、ピンの先からソール底面までの高低差が結構あり
まずピンがトラックをグリップする(噛む)感じ。
さらにスパイクソールの形状(いわゆる支え台構造等)のお蔭で重心が沈まない。
そしてクロノ100(クロノダッシュ)で多少見慣れたものの、前足部から踵にかけた傾斜は大きく
自然と前傾姿勢が促され、足が勝手に前に出る感じ。
初代の1997年モデルはアッパーもスエード素材になっておりもフィット感が最高によかった。
価格も¥20,000と驚愕するほどではなかったし、名作中の名作スパイクでした。
事実、アッパーは2001年にスケルトン状になったり仕様はマイナーチェンジされたが、
2005年まではソールは変更なし。
(2005年も従来ソールを踏襲した改良だった)

如何に完成度高く、愛されていた構造のスパイクか、わかりますよね。。

世界のトップアスリートとしては、全盛期のマイケル・ジョンソンと200mで死闘を繰り広げた
ナミビアのフランキー・フレデリクスが絶賛したスパイクであった。
(普段寡黙だが、アトランタ五輪後ににっこり微笑みながらミズノスタッフに感謝したとのこと)

2012年以降の最新のプレートは良くわかりませんが、2008年?だかのプレートチェンジしたインクスは
もはやインクスではなくなっていた。
支え台が無くフラット構造になってしまい、体は沈むし(トラックにねちゃねちゃピンが沈むイメージ)、
反発も感じられない。インクスの名を冠していること自体が不思議な程、大幅な仕様変更がなされ
もはや別物スパイクになってしまった。初代ユーザーとしては残念である。
履くことはもうできないスパイクとわかりきっていつつ、再販してくれないかな、、って切に願う一足です。

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