エア ハラチ(1991)

●メーカー:Nike ●発売年:1991年
●定価:\15,000
●キーワード:ハラチシステム、復刻、スォッシュ無し

1991年のNYCシティマラソン(毎年11月の第1日曜)に発売されたランニングシューズ

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↑上図は1992年に発売された2nd以降のカラー。
画期的なフィット性向上構造、「ハラチシステム」を搭載したランニングシューズ。「ハラチ(ワラチ)」とはメキシコの伝統的なサンダルで足を包み込むような仕様になっており、その構造にインスパイアされて作られたシューズと言われています。
簡単に言うと「靴下に補強材(アッパー)と靴紐とソールをつけた構造」とご理解ください。伸縮性素材が靴下のように足を包み込むことからフィット性は抜群のシューズで、当時のNIKEの多くのシューズにこの機能は取り込まれました。
デザイン的にはNIKEのロゴマーク「スウォッシュ」が無いことが特徴的。当時「Air Jordan」シリーズでも2以降はスォッシュ無しだったけどまだまだ異例の部類でした。ちなみに「Air Jordan 2」以降スウォッシュを外したJordanシリーズはセールスが奮わず、ハラチも冒険していたんではないかな?当時友人で「エア ハラチ」履いている人いたけど、「それどこのブランドの靴?」とか聞かれてたし。しかし、ブランドのアイデンティティであるロゴを外すことでデザインの自由度は飛躍的に上がるので、ここでの成功が後のハイテクシューズブームの礎になったと言えるでしょう。

その他の特徴は、見ての通り白地にヴィヴィッドなカラーを配色しており、当時の国産モデルに無い格好よさがありました。また、ヒール部はストラップがついているだけでヒールカウンターが入っていないのも独創的なデザインを強調することになっています。

履き心地はフィット性は最高!でしたが、ランニングする上では安定性がイマイチだった。ヒール部の補強が乏しいことも有り、走っていて靴の中で足が横ブレする(特にカーブを走るときとか)のが欠点でした。また、ストラップに負担がかかるものだからここが切れちゃいやすい。切れちゃったら格好悪いし、なおのこと横ブレもする。タウンシューズとしては問題ないんだけどね。
それがあってか、ランニングカテゴリーだけでもその後「エアハラチ インターナショナル(1993)」、「エアハラチ プラス(1993)」、「エアハラチ ライト(1993末~1994初)」、「エアハラチ トライアックス(1994)」とハラチの名を冠した傑作たちが産まれるのですが、いずれもヒール部がしっかりした構造になってました。
もう一つ欠点を挙げるとすると、若干シューズへの足入れが悪かった。スポッて足を入れたくても靴下構造だから、一回一回シューズの伸縮性部分をつまみ足を入れなくてはならなかった。個人的にはランニング用途でしか使っていなかったから問題なかったけどね。

色々かいたけど、NIKEにとっては「エア」に次ぐ象徴的なテクノロジーを搭載したモデルで、他メーカーもこぞって「フィット性」に焦点を於いたシステムを開発したことから、スポーツシューズの性能を一歩進めた画期的なシューズだっと言えるでしょう(リーボック:ポンプシステム、アシックス:モノソック構造、PUMA:ディスクテクノロジー、MIZUNO:F3(エフ・キュービック)等)

尚、このシューズは2014年に復刻され結構ヒットしたみたいだけど、2000年にも復刻した際は全然売れませんでした。地元のシューズショップには復刻された1stカラーとアッパーが水色×グレーのモデル、両方とも¥3000でワゴンセールになっていました。あん時たくさん買っておけばなぁ、、という後悔。。

最後に1stカラーの写真と、発売後しばらくしてからだけど当シューズの広告を発見したのでこちらも掲載しておきます。私は今でも大好きなデザインですし、他メーカーも含めてスポーツシューズにおける「フィット性能」の重要性を知らしめた記念碑的な一足でした。
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