エア ストリーク(1994末)

●メーカー:ナイキ ●発売年:1994年(12月頃)
●定価:\9,800
●キーワード:テンションエア(ズームエア)、日本人向け、レーシングシューズ、漢字(「迅」)

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ナイキと言えば「エア」。「エア」を入れるとその分ソールが厚くなる、全体的には重くなる→クッション性に長けてもレーシングシューズには不適。でもナイキにとって「エア」はもはやアイデンティティのようなもの、外せない。ナイキにとってレーシングシューズを開発する上で「エア」ユニットは避けては通れないジレンマであった。
そこでブレークスルーを遂げるために開発されたのが「テンション エア」ユニット。後の「ズーム エア」ユニットでもある。「特殊高圧ガスを封入した(薄型)ウレタンカプセルに独自の繊維素材をプラス」することで「クッション性の向上とソールの薄型化という相反する命題をかつてない高次元で両立」したテクノロジーであった。(ナイキの広告より一部引用)。そのテンション・エアは下図の通り。これを前足部に配置し、ジャパン・マーケット向けに開発されたのが、本項の「エア ストリーク」である。

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 ※ テンション・エアユニットの厚さは5mm程度だそうです

このエア・ストリークだが、上述の通り1994年年末に発売され、早速一部の選手が全国高校生駅伝にて着用していた。アシックス、ミズノとしては新たな脅威だったでしょうね。

この「エア ストリーク」は「エア ストリーク ライト」と同時に発売された。デザイン的には両モデルともベロ部分に漢字が一字書かれており、前者が「迅」、後者が「速」だった。また、カラーリングもオレンジを配してみたり、白地との切り返しのポイントも独特であり、国内メーカーから見ると新鮮、斬新な印象を受けた。さすがナイキ、日本のシリアスランナー向けにも何かやらないと気が済まないんだなと思った。ちなみに「エア ストリーク」はソールにアーチがありアシックスなら「ターサー」に近い。「ライト」はフラットで「スカイセンサー」っぽかった。

商業的にはアシックス、ミズノの牙城を脅かすほどではなかっただろうけど、「日本人に向いた」シューズ開発ということで、それまで「つま先が尖っている」とか「幅が狭すぎる」という理由で敬遠していた層も試してみようと思ったのではないでしょうか。また、近年でも「エア ズーム カタナ」シリーズが発売されていたけどその礎となった試みと言えそう。なおこのテンションエアは、後にバッシュの「エアズーム フライト」とかにも採用され、ナイキの根幹技術の一つになりました。
(下図は1994年の広告)

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